関東1部リーグ2017
第17節 12月9日 葛飾区水元総合スポーツセンター
PSTCロンドリーナ vs ファイルフォックス府中
直前の試合で2位ブラックショーツが敗れたことで、この試合に勝利すれば優勝が決まることとなったロンドリーナ。
対するファイルフォックスは残り2試合を勝利すれば自力で3位以上となり、地域CL出場権を得る。
ファイルフォックスはロンドリーナの優勝を阻止し、3位に望みをつなぐことができるか?
前節ブラックショーツに今期2敗目を喫し、優勝に待ったがかかっていたロンドリーナ。
1か月間公式戦がなかったことが不安要素だという伊久間監督。
ファイルは選手兼任の吉成監督が前節の頭の負傷で出場できず。
急きょ優勝が今日決まるかもしれない状況となったロンドリーナ。気持ちの持ち方が難しいゲームとなった。
後期になって負けなし。3位に向かって士気も高いファイルフォックス。
試合開始早々、ファイル宗像(No.20)が中央から右へパス↓
柳澤(No.21)が放ったシュートがサイドネットを捕らえる!
開始30秒! ファイル先制。0‐1。
緊張感漂う中、一気に空気を変えるファイルの得点。
さらに10秒後、右から曽根(ファイル19)がゴール前へ切れ込み↓
シュートを三木(ファイル18)がコースを変えて押し込む!
ファイルに2点目! 0-2。
なんと開始40秒で2点。ファイルがいきなり2点をリードする。
まさかの2失点で開始早々劣勢となったロンドリーナ。目の色を変えて攻めに転じる。
1分後、ゴール前でファールを誘うと↓
フリーキックを佐藤(ロンド3)が直接シュート↓
GK高橋が止めたかと思われたがゴールラインを割る!
ロンドリーナが即1点返して1-2。
まだ1点リードされているが劣勢ムードは振り払った。
さらにもう1点を狙って得意のロングボールとドリブルで攻撃を継続。
ロングボールは十分研究していそうなファイル。しばらくはしっかりと守る。
しかし9分、中央で佐藤(ファイル3)が引き付けて右へ↓
西巻(ロンド11)が狙いすましてシュート↓
GKの肩口を抜けてゴールに突き刺さる!
ロンドリーナ2点目。 立ち上がりの2失点を10分足らずで取り返し2-2の同点!
今期リーグ最高の攻撃力を誇るロンドリーナ。この分だと逆転も時間の問題か?
ところが同点から1分後、ロンドリーナGKのクリアミス↓
三木(ファイル18)が詰めてこぼれたボールを↓
駆け上がった柳澤(ファイル21)が押し込んでゴールイン!
ファイルに勝ち越し点が入る! 2-3。
柳澤は2点目。追いつかれたが即取り返し、再びファイルがリードを奪う。
これでムード一変。ファイルに勢いが出る。
押し込まれるシーンは多いが気持ちが入っているファイル。ゴールは許さない。
何度も惜しいシュートを放ちながら同点弾が入らないロンドリーナ。
前半終了。2-3。シュート数はロンド16対ファイル13。ファイル1点リードで後半へ。
内容では負けていない。後半最初の点が重要だと申し合わせるロンドリーナ。
逆転して優勝を決めることができるか?
後半、また開始直後にファイルに決定機が。田辺(ファイル7)が持ち込んで↓
シュートがこぼれた所を↓
柳澤(ファイル21)がシュート↓
弾かれた所にまた柳澤が詰めるがゴールに押し込めず。
今度はロンドリーナの反撃。佐藤(ロンド3)のシュートは↓
僅かに右へ。
その後、ロンドリーナが攻めてファイルがカウンターを狙う展開となる。
再三ロンドリーナのボールを奪ってカウンターの起点になっている田辺(ファイル7)↓
ロンドリーナももう1失点は致命傷になる。必死の戻り。
なかなか同点ゴールを奪えず、GKも前がかりになって攻めるロンドリーナ。
しかし2-3のまま得点が入らず終盤へ。
残り4分を切ったところでファイルのカウンター。宗像(ファイル20)が右を上がり↓
サイドチェンジから柳澤(ファイル21)がシュート↓
こぼれたボールを再びシュート、ではなくラストパスを供給↓
三木(ファイル18)が体で押し込む!
ファイルが追加点! 雄たけびを上げる柳澤!
2-4、残り4分で貴重な得点。2点差をつける!
辛抱合戦の後半。ポイントとなる最初の得点はファイル。大きなアドバンテージ。
優勝のかかるロンドリーナは即パワープレー。得点ランクトップのエース佐藤がキーパーユニを着る。
しかし、ボールを回して攻めるが決定機が来ず時間が過ぎる。
残り1分、ロンドリーナ万事休すか?
急いでパワープレーに参加する佐藤。
碓井(ロンド8)が中央から右へ動いて↓
ファーサイドへのシュートパスを佐藤(ロンド3)が合わせる!
残り48秒! ようやく1点返し3-4。
ロンドリーナが残り時間に優勝への望みをつなぐ。
しかしファイルも必死に前へ出て時間を消化。
ロンドリーナ、最後のシュートもファイルに弾かれる。
試合終了! 3-4。ファイルフォックスが首位ロンドリーナを下す。
先制し守ってカウンター。狙い通りの試合でロンドリーナの優勝決定を阻止。さらに3位に大きく前進した。
ロンドリーナは1か月前のブラックショーツ戦を含めると2連敗。
そこまで1敗しかしていなかったチームが思わぬ足踏み。
最終節に勝利すれば優勝となるが、優勝は簡単ではないと感じざるを得ない試合だった。
3位争いを繰り広げていたファイルだが、
後期負けなしの直近4連勝で、なんと数字上は優勝の可能性も最終節に残すこととなった。
ロンドリーナとブラックショーツが敗れ、自身が勝利し11点の得失点差を覆さなければならないが、
一時不可能と思われた所まで上がっての最終節。
相手は3位争いの直接の敵・昨年の王者リガーレ。1位から4位まで可能性のある最終節はどんな結末となるだろうか?
ファイルフォックス府中、守備の要・田辺選手にお話をお聞きしました。
<Q.首位相手の勝利、おめでとうございます。どんな心境で大事な試合を迎えましたか?>
相手は優勝がかかっていましたし、僕らも3位を争っていますので、まず気持ちで絶対に負けないようにと皆で話し合って試合に入りました。
<Q.点を取るタイミングも良かったのですが守り勝った試合かと思います。相手のボールを奪ってカウンターの起点にもなっていましたね?>
相手の特徴がキーパーからどんどん投げてくるというのと、1対1を仕掛けてくるというのがあって、相手には強力なピヴォがいますので、まずキーパーからのボールを頑張って弾こうね、というのもありましたし、自分としては守備に特徴がある選手だと思っていますので、1対1で絶対負けないようにいう気持ちで挑んでいました。
<Q.立ち上がりリードを奪って、しかしそのあと押し込まれて2-3でのハーフタイム。どのような話し合いをしましたか?>
いま出来ている守備はほぼパーフェクトなのでこれを続ける、ということと、時間が無くなってきたら相手はよりリスクをかけて前に出てくるだろうから、そこで1対1で負けないようにというのを改めて確認しました。
<Q.では後半も時間的には押されていましたが狙い通りだったわけですね。>
そうですね。あそこは耐えて、そこからのカウンターということで、もちろんボールを持って相手陣で試合を進めるのが理想ですけど、相手は個のスキルが高いチームですので、我慢をして一本カウンターを狙っていこうという気持ちでした。
<Q.そして残り4分で追加点を取りました。>
あそこは良く決めてくれたなと(笑)。里木(さとき=柳澤選手)がシュート打って弾かれて、もう一本シュートを打つかと思ったんですが、いま本人に聞いたらあそこは瞬時に(三木選手への)パスに切り替えたんだと。本当に良く決めてくれました!
<Q.最後にリガーレ戦が残っていますが、3位以上に向けて手応えがあるのではないですか?>
見返してみるとここ8試合(この試合で9試合)負けなしで、チーム内でそんなに勝ち続けてるよねって雰囲気はないんですが、今年はリーグ開幕からなかな勝てなくて苦しんだんですけど、結果を見ると他のチームよりも成長出来ているのかなと感じます。でも最後のリガーレ戦は結局勝たないと3位以上にはなれないと思いますし、リガーレは前節もいい勝ち方をしていて好調そうで、しかもリガーレはウチと戦うときには凄く気持ちも入っていますし、こちらとしても戦っていて凄く楽しいというか、ですので来週、お互いに乗った状態で、負けられない状況で、バチバチの真剣勝負を戦えるというのを本当に楽しみたいと思います。
関東リーグ最終節は12月16日(土)柏市中央体育館で行われます。
フィルフォックス府中は13時からリガーレ東京と、
ロンドリーナは17時からコロナFC権田と対戦します。
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時