関東リーグ2012 第10節 水海道総合体育館 9月1日
柏トーア’82vsアルティスタ埼玉
7位8位の対戦となった柏vsアルティスタ。降格回避のためには重要な直接対決。
前回、第3節の対戦ではアルティスタが勝っているがそれ以降アルティスタは勝利がない。
一方、柏は前節久々の勝利で最下位を脱出し、調子的にもどん底を抜け出しつつある。
試合の立ち上がりは互角。最近形になりつつある柏のボール回しだが、
ポジェッションはややアルティスタが高く、柏がロングボールを多用する意外な展開。
7分、柏のカウンターで大竹から特手が決めて柏先制。直後にアルティスタ加藤の個人技で1-1。
13分、柏GKからのロングパスをアルティスタゴール前で特手が胸トラップから反転して
難しいシュートを決め、柏が2-1とする.特手はこの日絶好調。この他にも何度も惜しいシュートを放った。
さらに直後に大竹が決め、柏3-1。しかし試合の流れを決めたのはその後15分のプレー。
ゴール前で柏のカウンターを止めに行ったアルティスタGK粕谷が2枚目のイエローで退場。
なんとこの日のアルティスタのベンチ入りGKは一人。代わりにGKを勤めたのはFPの小田。
これでアナグマのように守ってカウンターか、パワープレー的にボールを回して
時間を稼ぐしかなくなったアルティスタ。ところが19分、そのカウンターから
小原がゴールを決めて3-2で折り返す。
しかし、GK不在ではアルティスタの粘りもここまで。後半に入ると
21分、22分に柏が立て続けにゴールを決め、5-2として勝負を決定づける。
その後、アルティスタもリスクをかけて攻める時間帯も作ったがGK不在の影響は大きく
攻めを継続できない。終了間際にオウンゴールで1点を返したがもう勝負は付いていた。
5-3で柏の勝利。降格争いには大事な直接対決だったが
アルティスタはGKのハプニングもあり真っ向勝負が出来ずに敗退。
アルティスタの勝点は5。残り4試合で7位柏と勝点差4。6位ブラックショーツと勝点差5。
まだ逆転は十分可能とはいえ、苦しい状況に追い込まれてしまった。
この日のアルティスタGKは粕谷一人で控えがいなかった。
各自が仕事などを持っている関東リーグ。仕方のない部分ではあるがこれが痛かった。
柏はロングボールでアルティスタの裏を付く。
7分、大竹(柏13)から↓
特手(柏10)が決め、柏が先制。
直後、加藤が一人で左から持ち込みアルティスタが同点に追いつくが。
11分には、大竹(柏13)がパスカットから一人で持ち込み3-1。
15分、アルティスタGK粕谷に2枚目のイエローカード。
代わりを務めたのはパワープレー用のユニフォームを持っていたFPの小田(アルティスタ7)。
防戦一方になったアルティスタだが、前半終了間際、小原(アルティスタ11)のゴールが決まり3-2とする。
ハーフタイム。
後半、アルティスタの攻撃はカウンター頼みに。
柏は21分中田、22分には特手のゴールで5-2と圧倒的有利な展開となる。
ベンチにいただけなのに、なぜかいじられる中平(柏2)。
5-2となり、さすがにリスクをかけて攻め始めるアルティスタ。
しかし、GK不在では無理がある。追い上げられずに時間が過ぎる。
逆に柏はリスクをかけて攻めず余裕の展開。
アルティスタ、久々の決定機。しかし加藤のシュートもブロックされ決まらない。
アルティスタは終了間際のオウンゴールで1点挙げたが、5-3で試合終了。
降格争いの直接対決で厳しい敗戦となった。
柏は2連勝で勝点9。勝点5の8位アルティスタより勝点10の6位ブラックショーツが近くなった。
唯一の埼玉県チーム。降格すると関東リーグがさらに南寄りになってしまう。あと4試合。奮起できるだろうか。
試合後のアルティスタキャプテン・中村選手のお話。
<Q.なかなか勝てないですね。なにか原因と言えることはあるでしょうか。>
そうですね・・・今日はハプニングもあったんですけど、ゴレイロ1人は事情もあって仕方ない部分でしたから、それより時間はたっぷりあったので、そこに対応していかないといけないです。ですので原因はやっぱり決められるところで決めていないこと、失点はミスから簡単に取られることですかね。もう少し最後のところで身体を張らないといけないですし、基本的な部分に原因があると思うのでそこを修正して、何とか勝点3に結び付けて残留を勝ち取りたいと思います。
柏TOR、先制を含む3ゴール・特手選手のお話。
<Q.前節の勝利から連勝おめでとうございます。>
長かったですね・・・勝つまで。(去年のカウンター主体と)戦い方を変えて連勝できたのはチームにとって凄く大きかったと思います。みんな何で勝てないんだろうと凄く悩んで、でも連勝出来たことで迷いもなくなるでしょうし、それと僕は前節ケガで出場できなかったので、今日は勝利に貢献できましたし、アルティスタとは勝点も近かったのでチームにとって凄く大きい勝利だと思います。
<Q.連勝の少し前からボールのつながりが良くなってきたように見えました。
奈須監督はシーズン前から取り組んで来たことが形になってきたとおっしゃっていましたが。>
特に最近プレーで変えたことはないですけど、今までよりも選手一人ひとりが練習の時から意見を言い合って、ワンプレーワンプレーにこだわりを持って取り組めるようになったとは思います。練習後にも残って選手同士で話し合ったり、そういう良い環境になってきてそれが結果に出ているんだと思います。
<Q.今日は最近になくロングボールも多用していましたね。>
そうですね。相手の守備の形とかも見て動き方を変えたり意識しました。
<Q.いまのチームの目標はどういったところに置いていますか?>
チームで目標としているのは、まず一番はリーグ戦で残留です。それと全日本選手権でFのチームと戦って1勝あげることを目指しているので、千葉県予選からになるんですけど、戦い抜いて、また全日本選手権に出たいと思います。いまチーム一丸になれているので、次の相手もセグンドで強いんですけど、みんなで勝利を勝ち取りたいと思います。
第11節は9月22日(土)、墨田区総合体育館で開催されます。
11:00 バルドラール浦安セグンド-柏トーア’82
12:50 アルティスタ埼玉-ファイルフォックス府中
14:40 ゾット早稲田-ブラックショーツ
17:10 フウガすみだ-カフリンガ東久留米
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写真:金子保子 中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時