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　関東リーグ2部2012　第11節　足利市民体育館　9月29日

　　コロナFC権田　3-2　ミリオネア横浜
　　　　　　　　　　　　　
　　第1試合で優勝を争うデルソーレ中野とフュンフシュピーラー山梨が引き分け、
　　勝てば混戦を抜け出す首位コロナ。この日の相手は同じ神奈川のミリオネア。
　　
　　開始1分経たずにコーナーキックから先制を許したコロナだが、慌てずに
　　ボールをよく動かし、理詰めのフットサルでミリオネアを追い込む。
　　8分、右サイドからの小池のクロスを、ゴール前で山村が押し込み同点。
　　しかし引いて守るミリオネアに、その後なかなか得点を奪えず時間が過ぎる。
　　圧倒的に押しながらも、このまま前半が終わるかと思われた残り1分、
　　中央やや右、フリーで止まってボールを持った山村がパスどころを探すような間から
　　思い切ってミドルシュートを放つと、これが意表を付かれたGKのジャンプも届かず
　　ゴール左上に突き刺さり、コロナがようやく逆転。2-1で前半を折り返す。

　　後半も圧倒的なポジェッションで攻めるコロナ。しかしミリオネアGK門田の好セーブもあり
　　得点が奪えない。コロナは守備も安定し、相手のカウンターもあまり許さないが、
　　1点差のまま時間が過ぎ、少し不安がよぎり出した30分、
　　またも中央やや右でボールを受けた山村が思い切って放ったミドルシュートが右上に決まる。
　　山村の2点目の再現のような得点で3-1としたコロナ。
　　これでリスクを掛けて攻めざるを得なくなったミリオネアに対しても
　　危なげなく試合を進めていたコロナだが、36分、ディフェンスラインで
　　ボールを奪われ、ミリオネア藤瀬に簡単に得点を許してしまう。

　　1点差となり、怖さのなか残り時間を攻めるコロナ。しかし何回かカウンターを許したものの、
　　その後ミリオネアに決定機は与えず、3-2のまま試合終了。

　　スコアは3-2だったが、内容的には危なげない試合運びで確実に勝利したコロナ。
　　勝点を22とし、2位フュンフに2差、3位デルソーレとノーボメンテに3差をつけ
　　優勝に大きく近づいた。次節にも優勝が決まる可能性があるが、
　　残る対戦は強豪マルバとデルソーレ。もし次節マルバに敗れれば
　　最終節に数チームに優勝の可能性の残る大混戦となるだけに、予断の許さない状況が続いている。
　　

　直前の試合でデルソーレとフュンフが引き分け、ここで勝てば断然有利となるコロナ。
　

　この日ミリオネアのベンチ入りは9人。セットが２つ組めない。体力的にも厳しい布陣だ。
　

　1年での1部復帰を目指すコロナはもちろんフルの12人。
　

　　
　

　試合開始。
　

　開始56秒、ミリオネアのコーナーキックからのクロスが
　ファーポスト際フリーで待つ笠原(No.8)に通り、なんとミリオネアが先制。
　

　

　

　その後は圧倒的なポジェッションで攻めるコロナ。
　

　
　

　
　

　
　

　
　

　8分、ボール回しからコロナ山村が押し込み同点。1-1。
　

　
　

　

　
　

　まだ同点だが表情にも余裕のあるコロナ。
　

　

　
　

　ミリオネアの時折のカウンター。もう少しというシーンも作るが得点は奪えない。
　

　
　

　

　コロナの攻撃をファインセーブで防ぐミリオネアGK門田。
　

　

　粘っていたミリオネアだが19分、
　コロナ山村の意表をつくミドルシュートが決まり、逆転に成功。2-1。　
　

　
　

　2-1で後半へ。
　

　
　

　
　

　

　

　30分、山村のミドルシュートが再び炸裂。3-1。
　

　
　

　コロナの全得点、3得点をたたき出した山村選手。
　

　2点差でさらにゆとりの出たコロナ。
　

　
　

　
　

　
　

　
　

　しかし36分、前線でボールをカットしたミリオネア藤瀬がすかさずトゥーキック。
　ブロックしたコロナ大場の足をかすめてゴール右隅に決まる。
　

　
　

　これで3-2。分からなくなった。
　

　

　
　

　37分、タイムアウトで残り時間の使い方の確認をするコロナ。
　

　ミリオネアに最後の反撃を許さず。
　

　3-2で試合終了。コロナ、優勝に近づく大きな勝利。
　

　3得点、快心の笑顔の山村
　

　
　

　
　

　これで勝点22。次節マルバに勝利しデルソーレが引き分け以下なら優勝が決まる。
　しかし敗れれば一気に3～4チームによる最終節決戦ともなり、予断は許さない状況だ。
　

　試合後、コロナのチームリーダー大場選手にお話をお聞きしました。
　
　＜Q.今日良かった点と悪かった点を教えてください。＞
　今日良かった点は、今年ずっと取り組んでいるボール回しをしっかり出来た点ですね。
　悪かった点は･･･2点取られたこと、だけですね。ディフェンスもカバー能力も高かったし、
　やられたのは最初のキックインと最後のパスミスの、失点をした時の2回だけ。
　個人でもやられなかったし、ボールも回させなかった。
　引いた相手というのは難しくて、後ろのほうで回して一旦引き出してというのも手なんですけど、
　「あまり面白くない」んですよね。同点の段階で後ろで回すのもリスクありますし、
　リードしている状況で引き出せるボール回しが出来るといいんですけど、
　まあ終盤は4人で動きながらボールを回して、理想に近い形も何回か作れましたし
　自分たちのプレーを貫いてやれた、悪い点はほとんどない試合だったと思います。

　ただ、長いリーグ戦でこういう引いてきた相手にしっかり勝つというのは難しくて、
　例えばデルソーレは2戦連続で引き分けました。僕らは同じことの繰り返しにならないように、
　今日みたいな悪いことの少ない試合でもしっかりその中で反省点を見つけて、
　一つ一つ積み重ねて完成度を上げて行きたいですし、それを今年は出来ていると思っています。

　＜Q.優勝へ大きく近づいた1勝でした。＞　
　あと2試合、相手はマルバとデルソーレで、お互い前プレを掛け合うような
　激しい試合になると思うんですけど、そこで圧倒して勝てるような試合をしたいですし、
　みんな自信をつけているので出来ると思います。
　これで次節に決まる可能性もあると思うんですけど、リーグ戦だけでなく、
　選手権でも神奈川で優勝して関東大会でも勝って全国大会に出る、っていうのを目標にしていますし、
　今年は2部でメンバーも変わる中で、ここまで結果も出ているんで、目先の勝利だけでなく
　引き続き僕が舵を取って常に勝てて注目されるチームを目指していきたいと思います。
　出来ることなら選手権でＦのチームを倒したいんで、2部からでもしっかりチームを作れば
　Ｆに勝てるんだ、っていうのを見せたいですね。名古屋が強いだけのフットサルではつまらない。
　他のチームに刺激を与えるようなことをしたいと思います。

　　　2部で戦いながらも高い志でチームを守り立てる大場選手。
　　　リーグ優勝、全日本選手権出場へ向け、コロナの詰めの戦いが始まる。

　　　　関東リーグ2部・第12節は12月2日(日)、小金井総合体育館で開催されます。
　　　　　　11:00　　Iwatsuki Futsal Club／tzk－三榮不動産FC宇都宮
　　　　　　12:40　　ミリオネア横浜－ベガーラFC千葉
　　　　　　14:20　　コロナフットボールクラブ権田－malva fc
　　　　　　16:00　　NOVO MENTE－FCｍｍ
　　　　　　17:40　　デルソーレ中野－ＦＵＴＵＲＯ

　　 　



　

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写真：中根高磁

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