Fリーグ2010
8月8日 開幕戦 第2日 国立代々木第一体育館
第一試合 湘南ベルマーレ 4-5 バサジィ大分
得点王ボラを要しながら昨期8位の湘南と5位の大分の対戦。
上位を目指すためにも初戦を取って勢いにのりたい。
この日ボラがケガで不在の中、湘南は攻撃を組み立てられるのか?
得点経過
前半 5分 大分(15)武石高弘 0-1
前半 7分 湘南(5)久光重貴 1-1
前半 7分 大分(12)小曽戸允哉 1-2
前半12分 大分(12)小曽戸允哉 1-3
後半 6分 大分(7)白方秀和 1-4
後半13分 湘南(11)曽根田盛将 2-4
後半15分 大分(21)青柳佳祐 2-5
後半20分 湘南(11)曽根田盛将 3-5
後半20分 湘南(20)田中智基 4-5
立ち上がりは湘南ペース。敵陣で試合を進めるが得点を奪えずにいると
5分に大分武石がカウンターで中央からミドルシュートを決めて先制。
7分に湘南久光が右サイド遠めの位置から意表をついたミドルで同点に追いつくが
このあと試合は大分ペースに。ボールキープは湘南だが大分のカウンターが次々に決まり
小曽戸の2ゴールと白方のゴールで1-4で終盤へ。
湘南は後半13分に曽根田のゴールで2点差とするもパワープレーの最中に
大分ゴレイロ青柳にロングシュートを決められて万事休す。
残り1分を切って2点を返し、結果的には4-5の1点差だったが湘南の反撃は勝負が決したあとだった。
それでもシュート数で大分を上回る(湘南42・大分26)など内容は悪くなく
終盤に追い上げたこともあり、湘南は試合後、次につながる試合と称していた。
大分はゴレイロの青柳が序盤ファインセーブを連発。第2PKも前後半合わせて4本全て止めるなど
大活躍だった。また小曽戸の決定力など大分の個人技が目立ったゲームだった。
この日活躍した2人、武石選手(大分15)と曽根田選手(湘南11)
序盤は湘南が押し込んでいた。西村選手(大分3)にチェックされ吹っ飛ぶ瀬戸選手(湘南2)
先制点は武石選手(大分15)、カウンターの駆け上がり途中からの虚を突くミドルシュートだった。
2点目・3点目を決めた小曽戸選手(大分12)、とても嬉しそうです。
豊島選手(湘南10)の突破をとめる蒲原選手(大分18)
前半2本の第2PKを止めた青柳選手(大分21)と2得点の小曽戸選手(大分12)がハーフタイムでハイタッチ。
後半、キャプテン仁部屋選手(大分10)のシュートは田中選手(湘南20)がスライディングで防ぐ。
町田から古巣に戻った蒲原選手(大分18)は攻撃では良い面も見せた。
後半6分、白方選手(大分7)の得点で1-4
小曽戸選手(大分12)は後半もシュートを6本(計10本)放ち好調だ。
後半15分、2-4の場面でパワープレーに出た湘南だったが大分ゴレイロ青柳選手に
ゴール上段へ直接入るみごとな超ロングシュートを決められ2-5になってしまう。
後半20分、湘南は意地の2ゴールをあげ結果的には4-5の1点差も時すでに遅し。
勝利してサポーターに挨拶する大分。中央は神戸から新加入の藤川選手(大分14)
この日の出番は少なかったが今後に期待だ。
第二試合 デウソン神戸 5-5 ペスカドーラ町田
3月の全日本選手権3位など比嘉監督が年初に就任してからチーム力を増しつつある神戸と、
昨年Fリーグ2位、大幅な戦力補強をとげ優勝を目指す町田。
前回の対決も4-4の好ゲームだった攻撃的なチーム同士の対決。
得点経過
前半 1分 神戸(7)原田浩平 1-0
前半 2分 町田(9)横江怜 1-1
前半 8分 神戸オウンゴール 2-1
前半 9分 町田(9)横江怜 2-2
前半 9分 町田(20)稲田祐介 2-3
後半10分 神戸(2)鈴村拓也 3-3
後半11分 町田(4)市原誉昭 3-4
後半17分 神戸(4)山元優典 4-4
後半19分 神戸(4)山元優典 5-4
後半20分 町田(5)甲斐修侍 5-5
町田は今期浦安から稲田・市原両選手を獲得した。
この2人は町田の前身で2001年全日本選手権を制するなどかつての強豪カスカベウの選手。
同じくカスカベウ時代から町田に所属する甲斐・金山とのカスカベウ復活セットは
今期のどこかで見れるのでは?と、ファンの間で楽しみにされていた。
それが早速開幕戦で実現することになる。
試合は開始直後から激しい点の取り合い。
開始1分にゴール前の混戦から原田選手(神戸7)が先制点を押し込むと
その1分後に横江選手(町田9)のミドルシュートが決まる。
その後も激しいボールの奪い合い。特に神戸のミドルレンジや左サイドからのシュートが多く
町田はゴレイロ原選手のファインセーブで何度も救われた。
やや落ち着きのない展開が続く中、8分に神戸がゴール前の混戦からオウンゴールで2点目を上げる。
しかし町田は9分に横江・稲田が立て続けにミドルシュートを決め2-3と逆転に成功。
前半10分までに合わせて5得点。さらに13分には神戸比嘉監督が抗議で退席になった。
この目まぐるしい展開を落ち着かせたのはカスカベウのセットだった。
このセットの平均年齢は34才。しかし老獪なパス回しでゲームを落ち着かせると
試合は2-3町田リードのまま後半10分へ。これまで再三ファインセーブで神戸のミドルシュートの雨を
防いでいたゴレイロ原だが、鈴村(神戸2)のミドルシュートがついに右隅に決まり同点。
これを期に試合が再び動き出す。同点にされ前がかりになった町田はゴール前に
後ろから市原が走りこみ右サイドからシュートを決め再び勝ち越して3-4。
このまま勝ちきりたい町田だったが終盤も神戸の攻勢はとまらず山元が今度はゴール前に持ち込んで
立て続けにゴールを決め残り2分を切り5-4と再逆転。
町田は残り時間をパワープレーにかけるとリーグ最年長甲斐のゴールで終了間際に同点に追いついた。
神戸はシュート数53本。しかし「先制後逆転される負けパターン(原田選手)」を同点で終え
両チーム手ごたえのある引き分け。特に神戸は会見で多彩なパスワークで崩す自分達のプレーが
実践できたと試合内容に満足していた。
しかし町田は非シュートが53本と打たれすぎの印象。ミドルレンジからは打たれても良い、と
以前ジュニオール監督は言っていたが昨年から続くこの傾向は変える必要はないのだろうか?
ともかく両チームとも攻撃的で会場も非常に盛り上がった大熱戦のゲームだった。
左上から市原選手、甲斐選手、金山選手、稲田選手。
町田サポーター待望のカスカベウ「レジェンドセット」
試合は序盤から激しい展開。先発は町田も若手勢。森谷選手(町田3)と昨年の新人賞西谷選手(神戸14)
前半2分、横江選手(町田9)のセンターサークルからのミドルシュートは↓
ゴール前のジャッピーニャ選手(町田6)がよけて↓
ゴールに突き刺さった。
神戸は左サイドから再三チャンスを作る。
山元選手(神戸4)のシュートは町田ゴレイロ原選手がファインセーブ。
吉川選手(神戸15)のグラウンダーのシュートも原選手が止める。
鈴村選手(神戸2)のシュートも決まらない。
神戸のシュートをことごとく止め雄たけびをあげる町田ゴレイロ原選手。
原選手をねぎらう藤井選手(町田18)
ミドルシュートは全て止めた原選手だったがゴール前の混戦からは前半2失点してしまう。
このプレーで原田選手(神戸7)の下敷きになった藤井選手(町田18)が大事をとって一旦ベンチに
下がったことでカスカベウのセットが復活することになった。
中盤でも両チームとも選手の動きが良く目まぐるしい展開。
ジャッピーニャ選手(町田6)にチェックされる鈴村選手(神戸2)
原田選手(神戸7)のルーレット、横江選手(町田9)を抜き中央へ切り込む。
前半は稲田選手(町田20)の得点で町田が2-3と逆転し後半へ。
後半も神戸のミドルシュート攻勢は続く。ユウゴ選手(神戸11)のシュートは原選手がお腹で止める。
西谷選手(神戸14)のシュートは指先ではじき出す。
町田も神戸に比べてシュートは少ない(16本)が時折ゴール前まで持ち込み劣勢の印象はなかった。
後半10分、鈴村選手(神戸2)のシュートが決まり3-3の同点に。
後半11分、すぐに市原選手(町田4)が後方から走りこんでシュート。
ゴール左上に決まり町田が再び勝ち越す。
市原選手を抱きかかえる甲斐選手(町田5)
決まった場所を指差す金山選手(町田7)
残り時間5分を切ったころから神戸はさらに前がかりになり山元選手(神戸4)のシュートが決まる。
同点ゴールを決めご満悦の山元選手。
町田の得点王ジャッピーニャ選手は厳しいマークでこの日はシュート2本と不発だった。
同点で残り2分、町田のコーナーキック時に守備陣形を激しく相談するユウゴ選手(神戸11)と
須藤選手(神戸16)。勝利に対する熱意が伝わってきた。
ここで山元選手(神戸4)のカウンターが決まる。神戸勝ち越し5-4。
残り時間わずかでの勝ち越し点に叫ぶ神戸ゴレイロ山田選手。
原田選手(神戸7)も勝ち越し点を喜ぶが、この間に後方で藤井選手(町田18)が
パワープレーに入るため着替えて出場体勢。町田は諦めていない。
そして残り0分、甲斐選手(町田5)の同点ゴールが決まる!
38才、リーグ最年長の大ベテラン甲斐選手の劇的同点ゴールに会場は大盛り上がり!
双方合わせて69本のシュート、2点差以上がつかずに5-5となる大熱戦のシーソーゲーム。
両チームともお疲れ様でした。
町田サポーター昇天のカスカベウ「レジェンドセット」は今後も見られるか?
今節は藤井選手の負傷や大地選手の欠場もあって実現した。
が、結果は良かっただけに今後もこのセットの登場を期待したい。
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