Match Report
 Fリーグ2010
 第14節 11月6日 花巻 2-5 名古屋  岩手県営体育館


 いまだ1敗、2位に勝ち点差9をつけ独走の絶対王者名古屋と
 4連敗中で今節負ければ最下位の可能性もある花巻の対戦。
 圧倒的に名古屋有利な下馬評だが、名古屋リカルジーニョの初見参で
 盛岡の県営体育館の入客は上々。
 花巻は番狂わせを狙い高いモチベーションで挑んだ。


 
 花巻から30Km。今期2度目の盛岡開催+名古屋を向かえ岩手県営体育館には1402人の観客が入った。

 
 厳しいチーム状況のなかでも打倒名古屋に気持ちを高めるキャプテン肥沼。

 
 名古屋は第10節の負傷で離脱中の木暮こそ不在だが
 リカルジーニョ(7)、チーム得点王サカイ(4)など現行のベストメンバーが揃う。

 
 4連敗中の花巻は攻守の要、チーニョが出場停止。
 厳しい布陣だが今井(4)久光(8)後呂(10)など今期新加入の選手が調子を上げており
 戦術の幅は広がりつつある。

 
 湘南キャプテン久光の弟、久光邦明(8)は花巻の主力となってきた。

 
 さあキックオフ

 
 立ち上がりから名古屋がボールをキープ。

 
 花巻は引いてゴール前には名古屋を入れさせない戦術を取る。

 
 5分、森岡(名古屋9)のシュートをスライディングして止める久光(花巻8)

 
 7分、逸見(名古屋30)の突破を二人掛かりで止める花巻。名古屋が攻めるが花巻も堅い守りで対抗する。

 
 シュートをセーブし雄たけびを上げる花巻ゴレイロ肥沼

 
 守り一辺倒だった花巻は9分、左サイドを駆け上がった半田(19)からの折り返しに
 長谷川(16)が飛び込むと、ボールは名古屋ゴールへ!

 
 なんと花巻が先制!記録はオウンゴールとなったがゴール前に詰めた長谷川、懇親のガッツポーズ
 会場も大いに揺れた!

 
 先制された名古屋の攻撃はさらに厚くなったが花巻は集中力を切らさず守る。
 ルイスネゴン(名古屋12)のシュートを止める今井(花巻4)

 
 シュート体勢に入ろうとする前鈍内(名古屋26)のボールを奪うアンデルソン(花巻7)

 
 10分、リカルジーニョ(名古屋7)のヘディング。身長は高くないがジャンプは高い。

 
 アンデルソン(花巻7)をライン際のフェイントで抜くリカルジーニョ(名古屋7)
 トリッキーかつスピーディーな動きに観客からドヨメキがおこった。

 
 リカルジーニョ(名古屋7)を飛び出して止めるゴレイロ肥沼。
 日本に慣れてきたリカルジーニョはヨーロッパ最高選手の本来の力を披露し始めている。

 
 13分、右サイドを突破するリカルジーニョ(名古屋7)↓

 
 久光(花巻8)がなんとか止めたがファールでなければ止められない印象だ。

 
 15分、北原(名古屋3)のボールにスライディングし突破を許さない後呂(花巻10)

 
 ゴール前に入ってきた前田(名古屋15)のボールを奪う橋本(花巻22)

 
 ここで前半終了。なんと花巻が1-0で折り返す。名古屋は今期前半0点は浦安戦以来2回目。
 シュートは名古屋21本、花巻5本。粘り強く守りきった花巻の集中力が際立った。

 
 花巻は後半に備え円陣を組む。
 さあ、守りきって番狂わせを演じられるか?

 
 しかし、後半開始直後。
 キックオフからのパスを受け左サイドを駆け上がる完山(名古屋5)↓

 
 完山のボールを受けたルイスネゴン選手(名古屋12)が左サイドで貯めて折り返すと↓

 
 中央で待つサカイ(名古屋4)がフリーでシュート!これがアンデルソン(花巻7)の
 股を抜けゴールへ入る!

 
 なんと後半開始20秒、名古屋の同点ゴール!花巻の出鼻をくじく名古屋。

 
 さらに後半4分、サカイの意表をつくミドルシュートが決まる!

 
 サカイの2得点目であっという間に名古屋逆転!1-2。やはり名古屋は強い!

 
 ブルノ(名古屋11)へのロングフィードを飛び出して弾くゴレイロ肥沼。
 引いて守る花巻に対し、後半名古屋はロングボール、ミドルシュートを多用し始めていた。

 
 ベンチで選手に対し戦術修正の指示を出す花巻ジオゴ監督。

 
 一旦ベンチに下がった久光とアンデルソンらはペンを使って戦術の確認。

 
 ブルノ(名古屋11)の突破に競り合う今井(花巻4)
 しかし前半と違い花巻の出足が一歩名古屋に遅れている。「フィジカルの差が出た」(ジオゴ監督談)

 
 後半8分、逸見(名古屋30)の突破↓

 
 渡邉(花巻9)を抜き去りセンタリング。
 ここはゴールにならなかったが花巻が疲れてくると名古屋は抜きにかかってくる。

 
 後半10分、今度は左サイドを突破した森岡(名古屋9)が折り返すと↓

 
 リカルジーニョ(名古屋7)が駆け込んでシュート↓

 
 名古屋、花巻を引き離す3点目!花巻苦しくなった・・・

 
 点も取りリカルジーニョ(名古屋7)は益々調子に乗ってきた。この日両チーム最多の10本のシュートを放った。

 
 しかし会場も沈みかけた後半12分、カウンターで名古屋の裏に抜けた長谷川(花巻16)のシュートが決まる!

 
 2-3。1点差に詰め寄り再び会場の期待も高まった!

 
 だが後半17分、三たびサカイのミドルシュートが決まる!

 
 花巻の希望を打ち砕く4点目!2-4!

 
 同17分、前掛かりになった花巻の裏を取ったリカルジーニョ(名古屋7)が、フリーでシュート↓

 
 と見せかけてゴレイロをかわす浮き球パス↓

 
 これをまたサカイが押し込んで駄目押しの5点目。

 
 肥沼(右下)を尻目にガッツポーズのリカルジーニョ。

 
 リカルジーニョはまだ本調子でないと言われてきたがこの日は実力の片鱗を見た気がした。
 しかし花巻ジオゴ監督いわく「まだこれから。本来の次元が違う。」
 ならばこれからもっと凄いプレーを見せて欲しい。

 
 点差が開いても名古屋アジウ監督は不可解なジャッジには声を上げていた。
 日本の審判のレベルを上げたいという情熱からだ。

 
 残り3分、花巻はアンデルソン(7)をゴレイロにしてパワープレーに出た。
 「最後まで勝つ気でいた。」(ジオゴ監督)

 
 しかし、そのまま試合終了!2-5、花巻善戦も王者名古屋の壁の前に打ち返された試合だった。

 
 互いをたたえる名古屋アジウ監督と花巻ジオゴ監督。

 
 会場からは善戦の花巻に対し惜しみない拍手が送られた。

 
 名古屋の選手は一安心、といった表情。1週間で3試合という過密日程を3連勝で乗り切った。

 
 花巻キャプテン肥沼は悔しさで涙を浮かべていた。
 下位チームながら善戦では満足しないその姿勢が立派だ。

 
 花巻で唯一得点を挙げた長谷川(左)とジオゴ監督。
 敗れましたが良い試合でした。お疲れ様でした。


 得点経過
 前半 9分 花巻 名古屋のオウンゴール 1-0
 後半 1分 名古屋(4)サカイ 1-1
 後半 4分 名古屋(4)サカイ 1-2
 後半10分 名古屋(7)リカルジーニョ 1-3
 後半12分 花巻(16)長谷川 2-3
 後半17分 名古屋(4)サカイ 2-4
 後半17分 名古屋(4)サカイ 2-5


 

  第14節 府中-湘南戦の写真 町田-大分戦の写真
 これまでの試合のレポートは→フットサルレポート2010で



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