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Fリーグ2010 最終節 2月20日 町田市立総合体育館
藤井健太 引退記者会見
今期限りでの引退を表明したペスカドーラ町田の藤井健太選手。
まだ全日本選手権を残しているが、Fリーグとホーム町田での
最後の試合となったこの日の試合後、引退記者会見が開かれた。
藤井健太。奈良県出身。1976年8月生まれ34歳。
1996年、ルネス学園甲賀サッカークラブで第1回全日本フットサル選手権に優勝。
その後日本代表に定着。2004年フットサルワールドカップ日本代表ではキャプテン。
ASPA FC、BORDON、MAG'S FUTSAL CLUB(現シュライカー大阪)を経て
プレデター(現バルドラール浦安)に移籍。2006年Fリーグ開幕から2年連続の準優勝に貢献。
2008年のワールドカップにも出場。2009年ペスカドーラ町田に移籍。
その熱いプレーとリーダーシップで各チームで中心選手として活躍。
日本フットサル界を創世期から牽引してきた代表的な立役者の一人。
Q.まず、Fリーグでの最終試合となった今日の試合の感想を聞かせてください。
今シーズンは先行しても逆転されたりすることが多かったけど、
今日は追い上げられても、しっかりまとまって勝ちきれたというのは
僕はこの試合が最後になったけど、チームにとっては今後に向けて新しい一歩が切れたと思います。
でも今日ボクが点が取れた、あそこでボールが来たってことは・・・
やっぱり藤井健太は「持ってた」ってことですね。(笑)
最後なので点を取れたらいいな、とは思ってましたけど、
なにより勝って最後を笑顔で終われて良かったです。
Q.引退を決意した理由を教えていただけますか?
実は本当は去年、引退をしようと決めていたんです。だけど、
一昨年浦安を辞めて、町田に1年お世話になった中で、チームに辞めないで欲しいと言われて、
なら1年間、やれることをやって恩返しをしてみようと1年引退を延ばしました。
だから、今期いっぱいで辞めることはほぼ決めていました。
もちろんこの1年で次の目標を見つけたりすれば続ける可能性もありましたけど
それが見つからなかったというか、モチベーション、向上する意欲が上がらなかった。
自分にとってモチベーションになっていたのは、チームで優勝を目指すとか
サポーターのために頑張るとかは当たり前なんですけど、ボクは
やっぱり代表というものが全てというか、(2008年の)ワールドカップが終わったというのが大きくて・・・
今期の成績が悪かったとか、その後代表に呼ばれなくなったとか、そういうことが原因ではなくて
自分にとって代表があるのが普通だったので、それが終わったという気持ちになったことです。
Q.すると今期なにか具体的に引退を決意した時期とかきっかけがあったわけではないのですね?
時期的には100%引退を決めたのは年末頃ですね。でも「あの力士に負けた」みたいな具体的なきっかけはないです。(笑)
体力的に落ちたともほとんど感じていないです。多少ケガが治りにくくなったとかはありますけど
そういう問題ではなくて、メンタル的にプレーヤーとしてやりたいことがなくなってきて
指導者とかフットサルを普及する活動にモチベーションを感じるのが強くなったということです。
それと動けるうちに指導者になるのはいいことだと思って。辞めるなら動けるうちにとは思いました。
Q.引退後、例えば監督を目指すとか方向性は決まっているのですか?
いまもクリニックはやっているので、その活動をしながら1年2年位じっくり考えたいですね。
フットサルの発展にどういう形が一番貢献できるのかよく考えたて決めたいです。
でも監督は・・・やりたくないですね。監督は誰もみんな大変なのを見てきたし、
ジュニオール(町田前監督)も本当に苦労してました。自分はわがままなんで適してないと思います。(笑)
Q.藤井選手がフットサルを始めた頃とフットサルの環境はどう変わりましたか?
環境はどんどん良くなってきましたよね。支えてくれる人も凄く多くなりました。
やはりJリーグが出来たのが凄く大きくて、それで世の中のフットボールへの理解が進んで
JがなかったらFもこんなに早く出来なかったでしょうから。
Q.もっとFリーグやフットサルが発展するためにこうなればいい、と考えていることがあれば教えて下さい。
フットサルがオリンピック競技になったらいいと思います。
Fが出来て、関係者はみんな頑張っているとは思いますし
いまも悪い方向には行っていないと思いますけど、やはり頭打ちというか
ワールドカップがあってももうひとつ注目されないけど、オリンピックなら社会の関心が変わる。
どうやったらオリンピックに採用されるか分からないけど、それが出来ればいいですよね。
Q.フットサルの今後を考える立場に立つことも考えていますか?
分かりませんけど、自分に出来ることがあれば意欲を持って取り組みたいです。
どれだけ自分に力があるか分かりませんけど
フットサルが普及するための活動には精一杯取り組みたいと思っています。
Q.長いフットサル人生でFリーグで戦った4年間はどうでしたか?
Fリーグが出来たというはやはり大きなことでしたね。Fの舞台でプレーできたのは幸せなことで、
すこし時期がずれていたら出来なかったかもしれないですし、本当に最高に幸せでした。
Q.いままでフットサルをやってきて一番印象に残っていることは?
いろいろありすぎて・・・でも一番は奈良でまだフットサルとも言っていない時代に
何もないところ、フェンスもない人工芝でボールを蹴っていたことですかね。具体的にはルネスとASPA FC時代。
その頃の仲間がいたからこそ今があると思っているし、原点だと思っているので。
フットサルと出合ったのもそこで日本代表に入ったのもその時代でしたから。
Q.仲間とプレーする楽しさと代表やFに入る楽しさと、どちらが大きかったですか?
それはバランスが大事ですね。たとえ代表に入っても
身勝手なプレーをしていれば仲間も出来ないし楽しくないから続かない。
かといって仲間と楽しくプレーしていても馴れ合いになっては
見ている人に伝わるものがなくなってしまう。
ボクは代表に入って日の丸をしょってると思う気持ちで頑張れましたが
これは両輪で、どっちも同じくらい必要だったと思います。
Q.若いプレーヤーにアドバイスをお願いします。
アドバイスというよりその人がどれだけ感じれるかだと思います。
1日1日、1試合1試合を勝ち負けだけでなくどれだけ細かいことまで感じれるか。
それと悩み苦しむ時期があっても良いと思う。そしてそれを越えていけばいい。
アドバイスは参考になるならします。けど、人にアドバイスを聞いても最後やるのは自分なので、
自分で感じて自分で決めていくことが大事だと思います。
Q.これからの活動場所は町田中心なのでしょうか?
町田というか今後も関東でやっていきます。いま世田谷でクリニックをしていてこれも続けて行きますし
関東がいいというより、フットサルの情報発信元として関東からだと全国に伝わりやすいので。
でもいつか関西に恩返ししたいとは思っていますし、クリニックとかは呼ばれればどこにでも行きたいと思います。
Q.最後にいまも外で待っているサポーターがいますがサポーターにメッセージをお願いします。
いままでありがとうございました、というのがすべてです。これからも変わらないスタンスで町田を応援して下さい。
今後はボクも表舞台でなくフットサルを支える側になるので一緒にやって行きましょう。
Fリーグ最終戦、町田-北海道の詳細はこちら
藤井選手最後の大会、全日本選手権は3月4日開幕。
ペスカドーラ町田の1次ラウンドは3月4~6日神戸グリーンアリーナです。
藤井選手ファンは勝ち抜けるよう、応援よろしくお願いします!
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