フウガの3連覇で終了した関東リーグ2013。フウガvsファイルフォックス戦前の上位2試合のレポートです。
関東リーグ2013 第18節(最終節) 12月28日 駒沢総合体育館
ゾット早稲田 6-3 柏トーア’82
ここまで4位のゾットと7位の柏トーア。開始早々、ロングパスで裏に抜けた小笹がGKとの1対1を決めてゾットが先制。
このあともゾットが有利に進め11分丸山の得点で2-0。この後、柏中田、ゾット小笹、柏風間と得点し3-2で前半終了。
後半に入ると柏は怪我で戦列を離れていた特手(こって)が今期初出場。しかし27分、ゾット阿部の追加点で4-2。
追いつきかけては離される柏だが、30分、中央→右→中央とダイレクトでボールが回り最後は特手が押し込んで4-3。
その後、前掛かりになった柏の裏をついたゾットはカウンターで2点を追加し6-3で試合終了。
ゾットは4位を確定させたが、3位まで勝点1という惜しい結果で2年連続で地域チャンピオンズリーグを逃した。
しかしこの試合前まで15得点で得点ランキングトップタイだったゾット小笹は、結果17得点で得点王を獲得。
柏は7位タイでリーグを終えたが、このところ得点パターンが増えていた所に特手の復帰で全日本選手権へ希望をつないだ。
惜しくも3位との勝点差1で4位のゾット早稲田・清野監督にお話をお聞きしました。
Q.ゾットとしては4位という結果はどういった感想ですか?
やっぱり安定して力が発揮できなかったというか、自分たちのメンタルの弱さが出たシーズンでした。最初3連勝でスタートしましたが、勝負時で弱いというか、たとえば大事な12月14日15日の連戦で勝点1しか取れなかったですし、ちょっと情けないシーズンだなって思います。でも誰かが手を抜いたというわけではないし、今日も3位以内はもうないんですけど、全日本選手権の関東大会に向けてまた今日からスタートだと思って切り替えてやったという感じです。
Q.3位以内に入れなかった原因として気付くことはありますか?
はっきりしているわけではないですが、16試合×40分を100%出し切れていない自分達がいるというか…追い込まれた状況になると力を発揮できるんですけど、ちょっと順位的に優位に立ったりするとすぐ気が緩んだりっていうのが自分達の弱さなのかなって思うんですよね。それは毎年あるんですが、そろそろそれを無くしていかなければいけないし、来年はフウガがいなくなって関東リーグがつまらなくなると思っている人も沢山いると思うんですけど、今までフウガがやってくれた分を僕らが責任感を持って後を継いで頑張っていかなければいけないと思っていますし、そんなふうに思っているチームがこんな試合をしていてはいけないなって思います。
Q.1年を総括すると何点くらいでしょう?
いやー、もうそれは低いですよ。50点も行かないかな。4位なんて全然いらないっていうか、僕らは絶対に地域チャンピオンズリーグに出たかったので、前節では先に僕らが勝って、後の試合でブラックショーツとファイルフォックスが負ければ3位以上っていう状況だったんですけど、冷静に考えると僕らはフウガとその2チームに1勝もしていないんですよね。そういった意味では順当な3チームが上に行ったと思いますし、僕らの力不足がよく分かったシーズンなので、ホントに50点位だと思います。でも関東大会は勝点も何もなくリセットされるので、でもこの関東リーグの悔しさはリセットしないで、僕らと同じ山にブラックショーツがいるんですけど、逆にブラックショーツはこの悔しさを今期は味わってないと思うので、こっちで悔しい思いをしたからあっちで喜べたって言えるようにしたいです。でもその前に初戦の情熱ロンリネス(東京代表・東京都1部リーグ)戦とかがあるんですよね。このまえ見に言ったんですけど、凄く強いので甘くないと思うんですけど、頑張りたいと思います。
Q.ゾットはFリーグ準会員は目指さないのですか?
僕は選手たちにしっかり仕事を持ってフットサルをやるように言っているのもあって、それは今は考えていないですね。まずは関東リーグでしっかり優勝できるチームを作ることと、それと来年アンダー18のチームを作るんですね。アンダー8、12、15、18、セカンドチーム、トップチームというように、まずはしっかりと下部組織を作っていきたいと思います。
Q.ゾットには(テレビで小野伸二と戦った)日本一のリフティング少年もいますしね。
ラク(石塚楽)ですね(笑)。彼はいま中学生でリフティングだけでなくフットサルも凄く上手くなっているので将来楽しみですし、Fリーグも盛り上がってほしいですけど、それには関東リーグとかその下の底上げがしっかり出来ないといけないと思いますから、僕らは関東リーグという立ち位置でフットサル界に貢献できると思っているので、まずはそっちをしっかりやって行きたいと思います。
カフリンガ東久留米 4-0 バルドラール浦安セグンド
前節フウガに敗れ地域チャンピオンズリーグを逃したカフリンガ。最終節4位ゾットの勝利で5位が確定した。
浦安セグンドは昨季1部リーグ1年目で3位と躍進。しかし今期は大きくメンバーが入れ替わり序盤は苦労したが、
シーズンが進むにつれ強さを取り戻している。しかしこの試合ではカフリンガの上手さが発揮された。
開始3分、カフリンガがスルーパスで裏に抜けた鰐渕のゴールで先制すると、その後はセグンドの攻撃を耐える。
セグンドはサイド突破からのシュートパスなどで次々とチャンスを作るが、GK竹井のセーブやわずかに枠を外れ
得点できない。後半もセグンドの攻撃にカフリンガが耐えてカウンターという試合が続いたが、
セグンドが攻め疲れてきた33分、カフリンガは高梨のミドルシュートで追加点。
最後はパワープレーで勝負をかけたセグンドだが、カフリンガに2点を返され4-0でタイムアップ。
共に全日本選手権関東大会に出場する両チームだが、内容的にも明暗を分けたリーグ最終戦となった。
終始3位争いをしながらも最後は5位に終わったカフリンガ垣本監督にお話をお聞きしました。
Q.シーズンを通してみて感想はいかがですか?
結果だけ見ると悔しいシーズンだったんですけど、フウガ以外の上位対決は大体1勝1敗で、6位のリガーレに2敗してしまった勝点6の差が、ファイル(6差で直接対決は上)とブラックショーツ(3差)との差につながってしまったので、その結果として3位に入れなかった悔しさはちょっとあります。
Q.チームとしての出来は悪くなかったですか?
そうですね。入れ違いで怪我人が多かったり、メンバーも入れ替わったりしたので、修正しながらリーグ戦を戦って行ったんですけど、途中から失点も少なくなって自分達の形で戦えて勝率も上がっていったので、来年もこのメンバーで行けるなら、次は優勝を狙いたいと思います。
Q.戦い方は去年までと変えた所がありましたか?
早川とか高橋祐とか稲田とかが入って、少しボールが回せたり収まりが良くなったので、ボールをまわしながら戦えるような構成を取っていたんですけど、それが逆に仇になってボールの取られ方が悪くて序盤失点が多くなることがありました。なのでリーグ後半従来どおり少しカウンターぎみから速攻ということをやったんですが、それで建て直しが出来たと思いますので、そこをベースに来期は考えたいと思います。
Q.選手権は当然全国大会を目指すと思うんですが、フウガが抜ける来シーズンの目標は?
上位4つくらいは自分達も含めてそんなにレベル的に変わらないと思うので、その中で下位チームにはしっかり勝って、上位には勝点を奪えるような戦い方をしていきたいと思いますし、過去7年でフウガ以外は自分達しか優勝していないと聞きましたので、そこの1年目はウチが取りたいと思います。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時