Fリーグ inゼリー2014 第1節 6月29日 代々木第1体育館
バルドラール浦安 vs フウガドールすみだ
初戦を大阪相手に落としたフウガドールの第2戦。相手は前日の初戦を北海道相手に快勝した浦安。
地域的にも近隣で選手の移籍も頻繁な両チーム。Fリーグでの初対戦の行方は?
オーシャンカップでは大活躍、米川監督と共にセグンドからトップチームに上がった浦安・加藤竜馬。
フウガドールの杉尾も浦安からの移籍。
第1戦は不在だったフウガドールの新戦力・田口元気。Fリーグ初登場。
浦安では星、荒牧、深津がフウガ出身。
昨年は両監督とも関東リーグで戦っていた。健闘を誓い合う。
俺も。北野GKコーチ。
フウガドールはやはり元浦安の諸江が怪我で不在。ファーストセットのフィクソには一木が入る。
フウガ出身だが、いやだからこそか、敵対心むき出しの星翔太。
フウガのセカンドセット、関東リーグで得点王も取った田口がシュートを狙う、が枠の上。
3年前、フウガのキャプテンだったが苦悩の末、ハイレベルのリーグを求めて浦安に移籍した深津(浦安4)。
6分、左サイド、その深津(浦安4)から中央の高橋(浦安19)へ↓
高橋が戻したところを↓
深津が決める!
浦安先制!1-0。
深津が思いの詰まったフウガとの対戦でゴールを決める!
さらに浦安が攻める。序盤は浦安ペース。
10分、押されていたフウガに決定機。ゴール前での混戦↓
岡山(フウガ16)が倒れながらシュートを押し込もうとするが小宮山(浦安5)がブロック↓
田口(浦安10)も詰めるがぎりぎりの所オフェンスファールでプレーが止まる。
岡山はハンドじゃないの?とアピール。
今度は浦安のカウンター、加藤(浦安8)が飛び出してシュートを放つがGKが弾き↓
それを左に上がった深津(浦安4)がヘディングするが惜しくも枠の外。
15分、右から深津(浦安4)がゴール前に切れ込む↓
挟まれ倒れたが左へ転がったボールを加藤(浦安8)がゴールへ叩き込む!
浦安に追加点。2-0。
オーシャンカップなどの過去の対戦では分が悪かったフウガ戦。ここまでは浦安が順調に試合を進める。
フウガは第1戦でも1得点だけだった。何とか点を取ろうと傘に掛かって攻める。
17分、一木(フウガ13)のシュートはポスト直撃↓
跳ね返ったボールを太見(フウガ8)が体で押し込む!
フウガが1点返し2-1。
大型ビジョンで失点シーンを確認する浦安ベンチ。
押されていた試合だったが点差的にも雰囲気的にもフウガが接戦に盛り返す。
2-1で前半終了。
フウガドール念願のFリーグ。2連敗スタートはしたくない。逆転はできるか。
後半開始。
浦安は普段あまり使わないロングキックからチャンスを作る。
ゴールキックからダイレクトで星が折り返し↓
逆サイドで三木(浦安16)が詰める、がここはフウガも対応しシュートを打たせない。
その直後、また三木が抜け出してGKと1対1。ここはGK大黒がセーブ。
攻めるフウガとしっかり守って機を狙う浦安。チャンスは浦安がやや多い。
フウガドール、ファーストセットに戻って26分、太見の反転シュートもGK藤原がコースを塞ぐ。
今度は高橋(浦安19)がGKをかわしてシュートも枠外。次の貴重な1点をかけて激しい攻防戦。
30分、浦安ゴールキックからの攻撃↓
高橋(浦安19)がディフェンスを引き付けて前方へパス↓
追い越して上がっていった深津(浦安4)がシュートと見せて折り返し↓
さらに上がってきた加藤(浦安8)が無人のゴールに決める!
次の1点は浦安!勝利に近づく追加点で3-1。
悔しがるGK大黒。しかし浦安の3人がかりのカウンターが見事だった。(手前の影は深津のガッツポーズ)
加藤は特徴のスピードを生かした攻撃で2得点。監督の期待に答える。
あと10分、ムードを前向きにしようと笑って鼓舞するフウガドール須賀監督。
ここまで全3得点に絡む活躍のフィクソ深津は引き続き動き回る。
ミドルシュートは枠の左へ。
早く浦安ペースを崩したいフウガドール。時間が無くなっていく。
33分、ゴール前で太見(フウガ8)が粘って左サイドへボールを供給↓
角度のないところから金川(フウガ3)がゴールを決める!
叫ぶ金川。反撃の1点。
浦安ペースのまま終わらせないぞ。フウガが3-2と追い上げる。
1点差で残り7分。両者の負けたくない気持ちが前面に出る。星(浦安9)のシュートはGK大黒がセーブ。
田村(フウガ9)のシュートは枠の上。
37分、杉尾(フウガ7)が抜け出しかけるが荒牧(浦安6)がファールで止める。
ラストプレーは浦安、荒牧が星を目掛けてクロス↓
これを止めたところでタイムアップ!
浦安が3-2で勝利!宿敵フウガを下す!
激しいゲームだった。汗をぬぐう浦安・米川監督。
多くの選手にとって特別な思いの詰まった試合。様々な表情を見せる選手たち。
春までファイルフォックスでチームメイトだった浦安三木とフウガドール田村が握手する。
浦安は開幕2連勝。幸先のいいシーズンスタートとなった。
MVPは2得点の浦安・加藤竜馬。お立ち台の後、サポーターに挨拶に向かう。
この試合は開幕セントラル3日目の最終試合。浦安恒例となった試合後の円陣で大会は幕を閉じた。
フウガドールすみだ・須賀監督のコメント
まず3000人のお客さんの前で、今日の位置づけとしては、浦安の米川監督とも試合前に話をしたんですけど、今日試合を見た人が、また見たいと思ってもらえる試合をしようということで試合に入りました。その結果、浦安が1枚、もしくは2枚上手でこういう結果になってしまいました。初戦はとにかく勝ち負けよりもフウガらしい試合をしようということだったんですけれど、今日はそれプラス勝利が必要だということで試合に臨みました。結果が出ていないんですけど、これでブレてしまったり折れてしまっては、そんなに軽い決意だったのかということになってしまいますし、そんな軽い気持ちでフウガらしさとという言葉を発しているつもりはないので、まず一周まわるまで自分たちのフットサルをやりきって、そしてどういう結果が出るのかを受け止めて次のステップに進みたいと思います。
バルドラール浦安・米川監督のコメント
セグンドの時から何回も戦っている相手で僕自身やり方は良く知っていますので、それを選手に伝えて、相手のやること、自分たちのやるべきことをしっかり整理して試合に臨みました。ゲームもお客さんが見ていて面白い試合だったと思いますし、僕たちがやろうとしているアグレッシブなプレーも出せたので嬉しいと思います。
<Q.今日はロングボールでの攻撃も多かったが、これは今期の戦術としてなのかフウガ対策としてなのか?>
基本的に自分たちの戦術としてはロングボールをあまり使いたくないというか、ただ使い方にもよって、意図のあるロングボールの使い方、ゲームに勝つためには相手によって状況によって意図を持って使うこともある、ということです。
1得点2アシストで全得点に絡んだバルドラール浦安・深津選手にお話をお聞きしました。
<Q.今日は前に出るプレーも多く大活躍でしたが、チーム戦術が変わったのでしょうか?>
そうですね、監督が変わってチームとしてよりアグレッシブにということで、ボールを前に運ぶことを求められていますし、練習でも試合でもそれを意識してプレーしています。
<Q.フウガがFリーグに上がって初めての対戦でしたが、意識しましたか?>
まあそれは、フウガは僕自身も7年くらいいたチームなので、負けたくないっていう気持ちは強くありますし、僕がキャプテンをやってた時にFリーグでやりたいということで移籍させてもらって、それから3年経ちましたので、やはり成長した姿を見せたいという気持ちは、少なからず・・・ありました。
--ここで通りかかった星翔太選手が「(フウガの)切り替え0秒は悪質な遅延行為だ、と書いておいて下さい!」と言って笑いながら通り過ぎました。--
(深津選手の話の続き)今日は気持ちが入っていたので良い試合だったかなと・・・それに気持ちの入った試合と言うのは、ワールドカップを見ていても面白いじゃないですか。淡々とプレーして上手い選手もいますけど、僕はそういう選手じゃないので、普段は静かなほうですけど試合に入ったら気持ちの入ったプレーを見せたいと思っています。
<Q.そういえば名古屋のガルシア監督が、引いて守っているだけではFリーグは面白くならない、と言っていました。>
そうですね。監督も今年示しているアグレッシブっていうのは、1-0で勝つよりも7-8で勝ちましょうということだったりするので、守って守ってカウンターで勝ったチームは何チームかありましたけど、名古屋を圧倒して勝つ、みたいな試合を、今年は何とかやりたいですね。頑張りたいと思います。
→2012年6月の深津選手ロングインタビューはこちら
Fリーグ開幕戦、これまでのレポート
フウガドールすみだvsシュライカー大阪
ヴォスクオーレ仙台vsペスカドーラ町田
エスポラーダ北海道vsバルドラール浦安
デウソン神戸vsバサジィ大分
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時