ウイダーFリーグ2013-2014
第2節 6月16日 国立代々木第一体育館
デウソン神戸 3-3 名古屋オーシャンズ
開幕戦で浜松相手に苦戦の末、1点差勝利した王者名古屋と、湘南に2-0で敗れた神戸の対戦。
前日の敗戦を取り戻そうと立ち上がりから気合の入る神戸に対し、
新しい監督の戦術を探ぐっているかのように慎重に試合に入る名古屋。
ポジェッションはやや名古屋が高いが、ボール回しが単調で、パスカットからカウンターを食らい
時折ピンチを迎える。これは前日の浜松戦でもあったシーン。
監督も代わり、選手も大きく入れ替わった名古屋はまだプレーに迷いがあるのか。
それでも先制点は名古屋。15分、森岡が右サイドいっぱいからワンステップでコースを作り
小さい振りから強烈なシュートをゴール上段に叩き込む。ビジョンのVTRで観客がどよめくほどの
個人能力を森岡が見せつけたが、前半はこれ以外に大きな見せ場なく、0-1で折り返す。
ところが後半に怒涛の展開が待っていた。
まず22分、神戸原田が左から見事なルーレットでかわして右へパス。
これを江藤がゴールへ流し入れて同点。1-1。追いつかれた名古屋は激しく反撃をしかけ、
24分、右サイド森岡からのクロスを中央に飛び込んだ北原が決め1-2と突き放す。
しかし25分、中央から岡崎チアゴがディフェンダーの隙間を抜くシュートを決めて再び同点。
追いつかれるとすぐ点を取る名古屋は26分、コート中央で一瞬フリーになったサカイが
強烈なロングシュートをゴール上に決め2-3。せっかく追いついたのに勿体無い、と思われた神戸だったが
勝ち越されてから何と15秒後、山蔦が右45度から放ったグラウンダーのシュートが
GK川原の足元を抜き三度目の同点。3-3。わずか4分の間に5点が交互に入る点取り合戦に
会場は大いに盛り上がった。
この後も攻め合う両チームだが、ここからはパッタリと点が入らない。3-3のまま時間が過ぎると
名古屋は残り3分でパワープレーを開始。惜しいシーンは何度かあったが、
ゴールに押し込むことは出来ず3-3のままタイムアップ。勝点1を分け合ったが
両者とも勝ちを逃したといった表情を浮かべた。
名古屋は室田、白方の新戦力もまだ目立った活躍はない。サテライトから上がった申は
強烈なフィジカルと足技を持つが、これもまだ活かせていない。やがて本来の強さを取り戻すだろうが
名古屋がチーム作りに手間取れば、リーグは益々混戦となることだろう。
名古屋の新監督、ビクトル・アコスタ・ガルシア。
名古屋の新戦力、白方(名古屋8)は金髪が目立つ。
北海道から獲得した室田(名古屋7)。まだ持ち前のスピードを発揮する場面が少ないが、これからが楽しみだ。
森岡(名古屋9)には激しいマークがつく。浦安から神戸に復帰した渡井(神戸10)が度々チェックをする。
15分、右サイド森岡(名古屋9)が目の覚める強烈ミドルで先制。0-1。
サテライトから上がった韓国出身の申(名古屋2)。持ってよし打ってよしの強力ピヴォ。スタミナだけが心配だ。
0-1で後半へ。
22分、原田(神戸7)のルーレットから右の江藤(神戸18)が決めて同点。1-1。
同点となり雰囲気が変わって点の取り合いに。
24分、森岡(名古屋9)の突破からファー詰めした北原(名古屋3)が押し込み名古屋勝ち越し。1-2。
25分、岡崎(神戸9)が右にスライドしながら放ったシュートが人の間を抜けゴール左隅に決まる。ふたたび同点。2-2。
26分、コート中央、ノーマークのサカイ(名古屋4)がロングシュートをゴール左上に決め名古屋が再度突き放す。2-3。
ところが直後、山蔦(神戸19)のグラウンダーのシュートがGK川原の足元を抜けて三たび同点。3-3。
この後も攻め合う両チーム。
26分までの得点ラッシュから一転。チャンスはあるが入らないまま時間が過ぎる。
のこり3分、同点だがパワープレーで勝ちに行く名古屋。
しかし攻め切れず、逆に山蔦(神戸19)のシュートはわずかに枠の外。
最後まで攻め合った好ゲームだったが3-3のままタイムアップ。勝点1づつの痛み分けとなった。
両者、負けなくて良かったが勝てたかも、という複雑な表情。
森岡は連日の苦戦からか、サポーターに手を合わせる。負けてはいないが、さすがに志しが高いです。
(写真:金子保子 中根高磁)
開幕戦、これまでのレポートはこちら
シュライカー大阪vsバサジィ大分
エスポラーダ北海道vsペスカドーラ町田
府中アスレティックFCvsバルドラール浦安 フォトギャラリー
名古屋オーシャンズvsアグレミーナ浜松戦/湘南ベルマーレvsデウソン神戸戦 フォトギャラリー
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時