Fリーグ オーシャンカップ2014 5月23日 小田原アリーナ
準々決勝 バサジィ大分 vs ペスカドーラ町田
1回戦でファイルフォックスを破った大分と、浦安を破った町田の対戦。
得点力のある大分と失点の少ない町田だが、チャンス、ポジェッションとも互角の前半はスコアレス。
後半に入って24分、町田篠崎の豪快ミドルが決まると、29分にも篠崎のミドルシュートで0-2。
大分は36分、ようやく芝野との連携で小曽戸が押し込み1-2。さらに直後、町田狩野の退場で
一人少ない相手を2分間攻めるが得点できず残り2分。今度はパワープレーで攻めるが
有無を言わさず守りに徹することになった町田を崩すこそが出来ず、1-2で町田の勝利となった。
13分41秒、町田・横江のシュートをGK青柳が止めたところでホイッスルが鳴る。
副審からの指摘で永島にイエローカード。
何処のプレー?と選手が尋ねる。さらに大分の選手の「あれ?2枚目じゃない?」の声が聞こえ、レッドカード提示。
結局永島が退場となったが、プレー再開後、大分は攻める意志を見せず2分間ボール回し。会場から拍手が起こった。
前半は0-0で後半へ。
24分、篠崎のミドルシュートで町田先制。0-1。
29分、またも篠崎のミドルシュートで0-2。
36分、大分、芝野から小曽戸が決め1-2。
なお攻める大分だが同点ゴールは生まれず。
1-2でタイムアップ。町田が準決勝進出。
大分・伊藤監督のコメント
大会をここで去るのは不本意ですけれども、これが今の自分たちの力なので、これを真摯に受け止めて、開幕までまだ1ヶ月ありますので、またレベルアップして行きたいと思います。
町田・関野監督のコメント
試合の内容に関してはけっして良いとは言えないですけど、今期取り組もうとしているディフェンスの課題、マンツーマンにどうカバーリングをつけていくか、などの現時点での課題を選手たちはこなしてくれたと思いますし、これであと2試合出来ることになったので、さらにそれを実践していきたいと思います。
うちはここ数年ファールが多いチームで、ディフェンスのシステム上、ファールが多くなるのもあるんですが、
不必要なファールがあるのは確かなので、そこは修正していかなければいけないと思います。
<会見後、個別に関野監督にお話をお聞きしました。>
Q.前半の退場時、大分が攻めずに時間を使いましたが、あれは現場ではどういうことだったんですか?
A.あれはどこのファールでどういう判定ですか?とジャッジに聞いたんですが、はっきりした回答が得られずに困惑していたところ(大分)伊藤監督がこちらに来て、「攻めませんから」と言ってくれたんです。「いいんですか?ありがとうございます。」と返しました。
Q.見ている観客の多くは拍手を送りましたし、私も納得しましたが、伊藤監督の判断に異論もあるかも知れません。
A.僕はフェアプレー精神に乗っ取った英断だと思います。尊重されるべき行動だったと思います。
例えばヨーロッパサッカーなど見ていて、判定が不十分な時にわざとPKを外すようなことが度々あると思います。自分たちで納得できないプレーで点が入ることを、フェアプレー精神上、善しとしない、ということだと思います。
Q.例えば、けが人が出て試合が止まった場合に相手にボールを返したりしますが、あれもルール上でいえば攻めてもいいわけで、そういう精神だということですね。審判の判定うんぬんもありますが、納得できるプレーで勝負をつけたいということですね。
A.そうです。ジャッジの向上もあってほしいですが、ミスは選手や我々にもつきものですし、ただあれで点が入るのは見ている人にとってどうだろう、勝ちがもちろん大事ですが、お客さんにお金を払って見に来てもらっている以上、ただ勝つだけでなく、さらにフェアな勝利を見せるために僕らは努力していかなければいけない、ということだと思います。
Q.なにが起こって選手や監督が何を重要だと考えているのか、をファンの方に伝えるのが大事だと思ってお聞きしました。よいお話を聞くことが出来ました。ありがとうございました。
前日、終盤の大逆転劇でフウガを破った湘南だったが、好調な町田の前に苦杯を舐める。
3分、カウンターからのロングクロスにファーポストで大地が合わせ町田が先制。
5分にも大地のボレーシュートで追加点、さらに6分、後呂の豪快ミドルで早くも町田が3点リード。
反撃に出たい湘南だが昨日の疲れもあってか、元来守備の堅い町田相手に決定機も少なく、
前半を4-0で終えると、湘南は後半残り14分からパワープレーを開始。しかし町田に
パワープレーを返され6-0で見せ場を作ることが出来ず、ホームで無念の敗退。
町田はFリーグ8年目にしてオーシャンカップ、全日本選手権を含め初の決勝進出。
湘南は大阪との3位決定戦へ回ることとなった。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時