Fリーグ オーシャンカップ2014 5月23日 小田原アリーナ
準々決勝 フウガドールすみだ vs 湘南ベルマーレ
オーシャンカップの準々決勝第4試合は、1回戦で北海道を破ったフウガドールすみだと
一回戦はシードとなった湘南の対戦。両チームは3月の全日本選手権でも対戦し、その時は湘南が勝っている。
また、フウガはオーシャン(アリーナ)カップで3年連続準々決勝で敗れている。(相手は名古屋・名古屋・大阪)
準々決勝と湘南、2つの鬼門をフウガは突破できるか?
湘南は初戦。地元開催だけに、ここを突破してベスト4に進み、あと2試合戦いたい。
湘南に苦手意識はないかとフウガの複数の選手に聞いたが、警戒しているので大丈夫、と力強い返事が帰ってきた。
この日は金曜日。どのチームもサポーターは少ない。勝って翌日に大勢の仲間を呼びたいフウガサポ。
3月に勝っているとはいえフウガは強敵。ストップ・ザ・フウガに気合十分の湘南。
立ち上がりからスピード感のある勝負。
湘南のGKはファイルフォックスから移籍の三浦拓。フウガのことは良く知っている。念願のFデビュー戦。
6分、湘南の上がり際をボール奪取した太見がそのままGKと1対1↓
足元を抜いて先制点を挙げる。
フウガ、エース太見の得点で1-0。
10分、フウガ岡山から逆サイドへ振って杉尾が決める!
2-0、フウガがリードを広げる。
フウガの9番は田村佳翔、1ヶ月前までファイルフォックスでチームメイトだったGK三浦との1対1、ここは三浦がセーブ。
前半は2-0、フウガドールすみだがリードで折り返す。
後半開始、ベンチも熱い。フウガにおごりはない。
26分、裏に抜けたフウガ田村、GK三浦が飛び出すところをループシュートで決める!
田村、Fデビュー2戦連続のゴール!これで3-0。
期待の新人のゴールで3点差!してやったりフウガ須賀監督。
湘南はホームでこのまま敗れたくないが反撃のチャンスが作れない。
フウガに少し余裕が出てきた。
そんな31分、中央で囲んでボールを奪った湘南↓
中央から岡野が思い切ったシュートを放つ!
弾丸シュートがゴール右上に突き刺さって湘南が1点返す!
劣勢だった試合。残り9分だが湘南は反撃に転じることが出来るか?
まだ2点差だが試合が慌しくなる。
残り7分、湘南は内村をGKにしてパワープレーに出る。
すると35分、その内村が体をひねってシュートパス↓
ゴール前で受けたボラが押し込む!
3-2、あと1点。試合の雰囲気が一変する。残り5分。
湘南はパワープレーを継続。
36分、また左から内村のシュートパス↓
ゴール前でボラが足に当ててネットを揺らす!
同点ゴール!湘南が追いついた!
内村は2連続でボラのゴールをお膳立て。
盛り上がるホーム湘南サポーター。
3-0で残り10分から一気に3-3。あと4分。勝負の行方はいかに?
フウガは勝負強いチーム。しかしホームの後押しを得て湘南に勢いがある。
パワープレーをやめ、通常攻撃に戻した湘南。2ゴールを決め動きのいいボラが引き続きゴールを狙う。
そして37分56秒、中央で貯めたボラのパスを受け↓
内村が完璧なシュートを放つ!
逆転ゴーーール!3-0から、フウガから、残り10分から、地元の大会で、残り2分で大逆転!
小田原アリーナは大爆発!最高の瞬間に立ち会えた!湘南ファンはそんな興奮に酔いしれる。
まさかの逆転劇、しかしあと2分ある。フウガ須賀監督が選手を鼓舞する。
気持ちを切り替えて攻めるフウガ。
必死に守る湘南。
時間がない。負けるためにFに上がったわけじゃない。焦る太見。
タイムアップ!湘南が大逆転勝利を挙げる!
会場は優勝したような大騒ぎ。
そのまま観客とハイタッチに行く選手たち。
念願のFリーグ、最初の大会は2試合目で終了。愕然とするフウガ。
湘南、勝利後恒例のサポーターへの挨拶だが喜びが大きい。大合唱の中、ラインダンス。
準々決勝後としては異例の記念撮影。それほどの試合、それほどの衝撃でした。
フウガドールすみだ・須賀監督のコメント
今大会は、選手の育成とか発掘とかではなく、勝ちにこだわって参加した大会だったので、僕も選手たちも言い訳の一つもないと思いますし、敗因は実力不足だと思っています。逆に改めて「おもしろいなFリーグ」、簡単に勝たせてくれない挑み甲斐があるな、と選手皆が思っていると思うので、これを糧に次に勝てるようにやって行きたいと思います。
それと湘南ベルマーレの最後まで諦めない気持ち、改めて素晴らしいなと思います。PUMACUPも含めて学ぶところが多い選手たち・チームだなと思うので、リーグ戦でリベンジ出来たらな、と思います。
湘南ベルマーレ・伊久間監督のコメント
3点差でリードされるという思ってもない展開だったんですが、選手たちには(2点差の)ハーフタイムの時に絶対チャンスは来るからと話をして、それが岡野のゴールで全員の気持ちが上がったのは確かで、その後、フウガさんはパワープレーに強いというイメージがあるのでパワープレーに行くかどうか迷ったんですが、まだチームが完成していない今の段階では、練習してきたパワープレーがどこまで効くのか試してみようというのもあってチャレンジしました。結果2点を取って追いつくことが出来、大変良かったと思います。楽しい試合を見せられて応援の方々にも喜んでもらえたと思いますし、やっていても楽しかったですから、フウガさんにも大変感謝しています。
Fリーグオーシャンカップ2014、これまでのレポート
1回戦 ペスカドーラ町田vsバルドラール浦安
1回戦 フウガドールすみだvsエスポラーダ北海道
準々決勝 大分vs町田 / 準決勝 町田vs湘南
準決勝 名古屋オーシャンズvsシュライカー大阪
決勝戦 名古屋オーシャンズvsペスカドーラ町田
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時