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　　Fリーグ オーシャンカップ2014 5月23日 小田原アリーナ
　　　　
　　 準々決勝　名古屋オーシャンズ vs ミキハウスフットサルクラブ

　　　　　地域チャンピオンズリーグ3位でオーシャンカップに出場したミキハウス。
　　　　　1回戦でヴォスクオーレ仙台を破り、名古屋との対戦の機会を得た。
　　　　　ミキハウスの攻撃に特化するスタイルは、これまでFチームには
　　　　　なかなか結果を出せずに来たが、王者名古屋相手にその威力を遺憾なく発揮。
　　　　　シーズン初めでさらに油断があったとはいえ、これほど崩された名古屋の失点を
　　　　　初めて見たという観客も多く、驚きを隠せない一戦となった。

　

　経験豊富、それでいてあえて攻撃に特化するミキハウス高橋監督。
　

　

　

　エキジビジョンマッチの経験はあるが公式戦では初めて当たる両チーム。ミキハウスの戦いはいかに。
　

　当然ミキハウスは序盤から積極的に行く。
　

　

　名古屋も付き合うように動きのあるゲームとなる。
　

　

　

　11分、右サイドからミキハウスNo.15安光のシュートがサイドネットに突き刺さる！
　

　

　名古屋相手にミキハウスが先制！0-1。
　

　

　

　

　13分、右サイド裏に抜けた名古屋No.8白方のシュート↓　
　

　

　名古屋同点。1-1。
　

　

　

　17分、ミキハウスの攻撃。右サイド突破→ニアサイド→中央とつないで放ったシュートは惜しくもゴール右。
　

　

　

　直後、またミキハウスの攻撃。中央から右↓
　

　右からダイレクトで今度はゴールを横切る速いクロス↓
　

　

　左サイドからノーマークになったNo.9稲田が蹴り込む！
　

　見事な連携でゴールイン！
　

　名古屋相手に快心のゴールを奪って勝ち越すミキハウス！1-2。
　

　

　しかし1分後の17:46、名古屋シンビーニャのシュートをブロックしたミキハウス馬場がハンド↓
　

　不可抗力と思われるが決定機阻止で一発レッドカード！
　馬場(ばんば)はミキハウスのエースで前線でボールを貯める攻撃の要。ミキハウスにとってあまりにも痛い退場。
　

　そのファールで得たPKをシンビーニャが決め同点。2-2。
　

　

　追いついた名古屋がタイムアウト。
　

　19分、カウンターで右サイドからのクロスを北原が左サイドに滑り込んで押し込み逆転！3-2。　
　

　

　馬場を失い逆転されたミキハウス。一瞬沈んだが気を取り直して前を向く。
　

　

　3-2でハーフタイム。どう逆転するか、時間をかけて話し合うミキハウス。
　

　22分、名古屋またもカウンターからファー詰め。No.17八木。4-2。
　

　サテライトから上がった八木聖人の初ゴールでリードを広げる。
　

　

　

　名古屋の3点目4点目は違うメンバーで同じ形のゴール。
　カウンター時のミキハウスの守り方を見抜いたか。この時間帯、名古屋はゆとりを持って試合を進める。
　

　

　しかしそんなことはお構いなし。守りを固めるより取られた分取り返すのがミキハウス。
　28分、右サイド上がりながらNo.15安光が今度はニアサイドを貫くシュート！　
　

　

　安光の2点目で4-3、ミキハウスが1点返し、また1点差。
　

　

　

　

　

　30分、ミキハウス右サイドからまた安光のシュート↓
　

　速いシュートとファー詰めがオウンゴールを誘う！
　

　4-4！名古屋相手にエースを失って、さらに2点差から同点に追いついた。
　

　

　勢いに乗るミキハウス。32分、右サイドNo.9稲田の戻しを↓
　

　No.10田中が思い切りよくシュート！ニアポスト際を貫く！
　

　

　ミキハウス逆転！4-5。3連続得点で一気に試合をひっくり返す。まさか名古屋から勝利か！
　

　

　慌てたそぶりは見せたくないが、さすがにあわただしくなる名古屋。
　

　34分、中央やや右から名古屋No.10シンビーニャの左足シュートは
　No.12前鈍内の詰めもあり、そのままミキハウスゴールに収まる。
　

　

　5-5、同点。せっかく逆転したのに…うなだれるミキハウスGK村島。
　

　気にするな、いいよいいよ、と選手を盛り上げる高橋監督。
　

　まだ同点。ミキハウスは気を取り直し戦う姿勢を見せる。
　

　

　残り3分、名古屋がタイムアウトを取り、パワープレーを開始。
　

　まさかこんな試合になるとは。コートを見つめる森岡。
　

　パワープレーは当然返されるリスクもある。しかし名古屋としては同点で終えるわけにもいかない。勝負！
　

　1分後、パワープレーでフリーなった森岡のクロスを↓
　

　前鈍内がヘディングでゴールに叩き付ける！
　

　6-5、名古屋勝ち越し。悔しい！GK村島。　
　

　喜びも早々にさらに攻める名古屋。
　

　39:18、森岡のフリーキックが足元を抜く！
　

　

　7-5。残り1分を切っている。さすがにこれで勝負あったか。
　

　しかし諦めるミキハウスではない。迷いなく攻めに行くと↓
　

　39:43、右に上がったNo.7塩谷から↓
　

　逆サイドNo.15安光が綺麗にGKの足元を抜く！
　

　

　7-6、残り27秒だが、また1点差に！最後までミキハウスイズムを見せつける。
　

　ならば俺が答えよう、とばかりにわずかな残り時間に森岡がドリブルを仕掛ける。
　

　残り7秒でファールを得て第2PKゲット。
　

　

　これを森岡自ら決めて8-6。
　

　ここでタイムアップ。8-6のすごい打ち合い。再々逆転の上に突き放して名古屋が勝ち切った。
　

　逆転されても突き放されても何度も名古屋を崩して点を取った。これぞミキハウスという戦いだった。
　

　名古屋サポーターからも大きな拍手が送られた。
　

　冷や汗ものの勝利で準決勝へ進出。いつもどおりそれをあまり顔に出さず引き上げる名古屋だった。
　

　ミキハウスフットサルクラブ・高橋正則監督のコメント
　
名古屋相手で劣勢は予想できていましたが、得点の取り合い、出来れば8-8とか、そういう試合がしたいよね、と選手たちと試合前のミーティングで話していました。勝ち負けよりも名古屋相手に大量点を取れる可能性が他のチーム以上に僕たちはあると、そういう自分達らしさをこういう大きな舞台で出したい、と思っていました。
具体的には今日は相手のバックパスの時のファーストアプローチをいつもより勇気を持って掛けよう、ラインを下げないように前へ出よう、と話し合っていました。僕たちは前からプレスを掛けることに関しては、どのチーム相手でも通用する自信はあります。一方ボール回しが巧いチームではないので、一歩でも前に出ることで自分たちのペースを掴むという、そういうミキハウスらしい戦いを王者相手にもしようと試みました。
馬場が退場になったことは残念でしたが、こういった場合も想定して、馬場がピヴォに入っているファーストセットのピヴォにセカンドセットのピヴォの稲田を置いて、セカンドセットはピヴォを置かずに、という練習もしてきたので、それほど混乱せず柔軟に対応することができました。
　
　

　名古屋オーシャンズ・ビクトル アコスタ ガルシア監督のコメント
　
シーズンの最初の試合の難しさを感じた試合でした。最初の得点を取られるまでは集中できていなかったですし、運が悪ければこういう結果になっていない、非常に反省が必要な試合だったと思います。
ミキハウスに関しては個人の良さを感じることは出来ましたが、多くの場合はうちのミスでカウンターを食らってしまったと思います。ただ、こちらのプレスが効かずに綺麗に取られた点もありましたし、前から来る圧力は強く感じました。一列目を突破した時はウチらしい良い攻撃もできたのですが、そこを突破できずに苦しんだことは課題としなければいけないと思います。


　

　
　　　　　　Fリーグオーシャンカップ2014、これまでのレポート
　　　　　　　　　　1回戦　バサジィ大分vsファイルフォックス府中
　　　　　　　　　　1回戦　ペスカドーラ町田vsバルドラール浦安
　　　　　　　　　　1回戦　フウガドールすみだvsエスポラーダ北海道
　　　　　　　　　　準々決勝　フウガドールすみだ vs 湘南ベルマーレ
　　　　　　　　　　準々決勝　大分vs町田 ／ 準決勝　町田vs湘南　　
　　　　　　　　　　準決勝　名古屋オーシャンズvsシュライカー大阪
　　　　　　　　　　決勝戦　名古屋オーシャンズvsペスカドーラ町田 　　 　 　　


　　　
　　

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