3月10日 舞洲アリーナ

 全日本選手権 1次ラウンド 3日目 大阪会場 レポート

     全日本選手権、大阪会場3日目のレポートです。

  グループC 3日目 14:30~

   シュライカー大阪 4-0 クオーレ仙台

 前日フウガと引き分けてしまった大阪。勝てば2勝1分でワイルドカードは確実だが、
 グループ1位で勝ち抜けるには、隣のピッチで試合をしているフウガを得失点差で上回らなければならない。
 この次点でフウガとの得失点差は2のビハインド。まず勝利し、できれば大量得点が欲しい難しい試合となる。
 しかし大阪の思い通りにはさせないと、クオーレが堅い守備を見せる。
 
 圧倒的にボールを保持して攻める大阪を、ゴール前に入れさせまいとクオーレは囲んで防御。
 ミドルシュートはGK梅田がファインセーブ。大阪の圧力に屈せず、最初の10分を無失点で切り抜ける。
 守ってばかりではいけないと、隙を狙ってカウンターを仕掛けだしたクオーレ。しかし13分、
 クオーレが思い切って攻撃をしかけようとしたした瞬間を大阪は見逃さず、
 中盤でボールを奪って、芝野→林→芝野と左右につないでゴールを決めようやく先制点。
 さらに17分、中央から本田が豪快なミドルシュートをバーいっぱいに決め、2-0。
 しかしクオーレはこの後も粘り強く守備に走り、前半はこのまま終了する。
 
 後半、なんと開始3分からパワープレーをスタートするクオーレ。もちろん攻撃のためでもあるが
 ボールをキープして大阪に攻めさせないためでもある。隣のピッチではフウガが3点差をつけている。
 クオーレは決定機こそ少ないが良く攻めている。大阪にはジレッタイ展開のなか、
 32分、クオーレゴール前でフリーキックを得る大阪。
 村上のシュートがポストに当たって跳ね返ったところをヴィニシウスが詰めゴールイン。3-0。
 苦労して3点目を奪った大阪がさらに攻める。34分、中央佐藤から左に上がったヴィニシウスが決め4-0。
 
 しかし1位通過のためにはまだ2点足りない。ここで瀬戸をキーパーにパワープレーを開始する大阪。
 クオーレもパワープレーを継続し、攻守が入れ替わると互いのキーパーが同時に変わるパワープレー合戦。
 大阪は点が取れないと見るや、今度はキーパーを林にしてパワープレーを継続。
 なんとか1位抜けを目指した大阪だったが、追加点は奪えず、4-0でグループ2位が決定。
 ワイルドカードでの決勝ラウンド進出となった。これで準々決勝の相手は名古屋となり、いきなりの頂上対決。
 クオーレは敗れはしたが、大阪に悔しい思いをさせ、全国大会で確かな足跡を残した。  
 
クオーレの監督は元神戸の比嘉監督。試合前、イゴールは再会の挨拶に駆け寄った。
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  グループC  3日目 14:30~

   ボルク北九州 0-4 フウガすみだ

 前日大阪との注目対決を引き分け、全国優勝して以来4年ぶりの決勝ラウンド進出に大手をかけたフウガ。
 勝てば少なくともワイルドカードで勝ち抜け出来るが、それでは準々決勝の相手が名古屋になる可能性が高い。
 できれば得失点差で大阪を上回り1位通過したいフウガだが、
 2年前、似た状況で対戦し、フウガに16-3で敗れたボルク北九州が今度は簡単に失点を許さない。
 フウガの攻めに自陣に押し込められながらも、しっかりフウガの動きについていき、2年前からの進化を見せる。
 そしてカウンターで時折フウガゴールに迫り、あわや得点かという場面も。しかしはやり先制点はフウガ。
 11分、ボルクのボールを奪ってドリブルで駆け上がった宮崎が一人かわしてシュートを決め、まず1点。
 続いて13分、今度はセットプレー。ゴール右からのリスタートを左の金川がボレーで決め2点目。
 前半は0-2で終了。隣で平行して試合をしている大阪も、まったく同じような得点経過で2-0。
 観客はそれぞれのピッチを見ながら観戦を楽しんでいる。
 
 後半は前半以上にボルク陣内で試合は進むが、なかなか決定機は訪れない。
 フウガも大量得点の前にまず勝利が絶対条件。強引に攻めるとカウンターに遭いそうなため、無理をできない。
 押し込まれながらもボルクがそれだけの戦いをしているとも言える。
 3点目を奪ったのは28分、宮崎。中央左からのミドルシュート。大阪はまだ2-0。元々2点有利だったため、
 これで大阪がフウガを逆転するにはあと4点必要になった。
 しかしこの後、大阪が2点を取り、またフウガも追加点が欲しい状況となる。
 終盤、ボルクの反撃に遭い苦戦していたフウガだが、39分、太見がゴール前でキープし
 反転しがてらキーパーの足元を抜いたゴールで追加点。これで1位通過を決定的にする。
 残り1分はフウガにとって1位抜けへのカウントダウンの時間。ベンチを乗り出して終了時間を待つ選手たち。
 そして試合終了!ついに4年ぶり、それも大阪を押さえての1位通過で地元東京への帰郷を決定した。

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1位通過決定の試合終了直後、フウガ須賀監督に感想を伺いました。
タフなリーグでしたけど、なんとか勝ててよかったです。ボルクは2年前に地域チャンピオンズリーグと全日本選手権で当たったチームで、2週間前にも地域チャンピオンズリーグで当たって、その時にかなりレベルアップしているなと感じていたので、難しい試合になると思っていたんですけど、その通りで軽いプレーとか、ディフェンスの稚拙なミスとかがほとんどなくなっていて、正直かなり点を取るのが難しかったですね。
<Q.グループを1位で抜けるのと2位とではかなり違うと意識しましたか?>
2位だと準々決勝で名古屋とやることになってたかと思うんですが、名古屋と試合をしたい、それもリカルジーニョがいるうちにしたい、という気持ちもあるんですけど、それ以上に優勝したい、という気持ちが強いので、名古屋がフレッシュな金曜日よりも決勝で当たったほうが勝ち目があると思いますので、1位で抜けたかったのが正直な気持ちです。大阪も同じだと思うんですが、こういう状況で横で並びながら試合をしたことはなかったので、かなり大変でしたね。
<Q.大阪の点数を見ながら攻め方守り方を変えたりしていたのですか?>
基本的には考えないで、残り何分かで必要な点数があれば狙っていこうと話してましたけど、まず本当に普通にやっていないと失点してしまうかもしれないし、いろいろ考えると、大量得点を意識しないで試合をして良かったなと思います。
<Q.代々木に帰ってきて、といろいろな人に言われたと聞いていますが、代々木で待っているファンに一言お願いします。>
毎年期待を裏切るチームだったので、まずしっかりと代々木に帰るというノルマを果たせて良かったと思います。ここからは正直自分たちで楽しみたいと思っていたので、そういう意味も含めて、ご褒美として自分たちがどこまで行けるかというのを試したいと思っているので、全力で決勝ラウンドにぶつかりたいと思います。


     決勝ラウンドは3月15日(金)-17日(日)、東京代々木第一体育館で行われます。
     準々決勝は北海道vs神戸、湘南vs府中、フウガvsデリッツィア磐田、名古屋vs大阪です。
 

    
    1日目の模様はこちら→ 1日目 グループA / 1日目 グループB / 1日目 グループC
    2日目の模様はこちら→ 2日目 グループA / 2日目 グループB / 2日目 グループC
    3日目の模様はこちら→ 3日目 グループA / 3日目 グループB








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 撮影・記事: 大関朋美 中根高磁

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Fリーグ順位表

順位 チーム 勝点 得失
1 → team logo 名古屋
オーシャンズ
30 +59
2 → team logo バサジィ大分 26 +34
3 → team logo フウガドール
すみだ
23 +4
4 → team logo 湘南ベルマーレ 18 +6
5 → team logo バルドラール
浦安
18 +1
6 → team logo シュライカー
大阪
18 -1
7 → team logo ペスカドーラ
町田
18 -3
8 → team logo 立川府中
アスレティックFC
16 +1
9 → team logo ヴォスクオーレ
仙台
10 -17
10 → team logo Fリーグ選抜 7 -21
11 → team logo エスポラーダ
北海道
6 -21
12 → team logo ボアルース長野 1 -42

2019年第11節終了時

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  • 立川府中アスレティックFC
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